ペイントソフトレビュー DotPainterALFAR (2012/8/19)

見出し

作業風景

へろへろ氏の製作したドット絵製作ソフト。「ALFAR」と略されることが多いような気がする。読みは「アルファル」。 最終更新は2011年1月でバージョン2.21f。1999年発表という歴史の長いソフトである。ヘルプファイルが古い形式なので、 .hlpファイルの標準サポートを打ち切ったWindows Vistaや7でヘルプを見るためにはMicrosoftからサポートプログラムをダウンロードする必要があるだろう。(動作が軽快な形式だっただけに打ち切りは残念。)

ドット絵製作ツールで16色や256色をサポートしているソフトではあるが、MUGENキャラのような1枚のスプライト製作用というより、 1枚の画像を固定サイズの部品の集合体(例えば、縦横16ドットのパーツが4x4の16個並んだもの)として扱う際に力を発揮するように作られているようだ。 RPGのマップチップ(平地、山、森、海……)あたりを考えていただければわかりやすいだろうか。 例えば塗りつぶしツールは表示外の領域には無効であったり、等倍表示されているウィンドウ(ストックウィンドウ)で表示領域を変えようとドラッグ操作をすると 選んだ領域が切り取られて移動したりと、その前提を知らないと意味不明に思える仕様がある。

保存形式としてBMPやPNGの他にICO、GIF、PCXの指定が可能。他にもHSP用の画像ファイルやRPGツクールの画像といった、マニアックな保存形式をサポートしている。パレットはact形式で保存可能。

右下に数字の表示されたボタンがいくつもあるが、これはズームボタンである。 ALFARではキャンバス領域は固定で、ウィンドウのサイズ変更すら出来ない。 画像のキャンバス領域は480×480ピクセル。察しの良い方はおわかりだろうが、ズームボタンの数字はこの領域に表示する画像の縦横のピクセル数である。 つまり480のボタンは等倍、48のボタンを押すと480ピクセルを48等分するので10倍のズームにになるということだ。 設定で表示モードを640x480にするとまさかのフルスクリーンで起動する。フルスクリーンでの見栄えを確認できるというのは滅多にない機能かも知れない。 他に、解像度が落ちた分相対的にマウスカーソルの移動速度が増すという現象が起きる。

画像

パレットカウンタ適用時。未使用色はマークが付く。ドット数カウントは2桁まで。

色関係の機能は結構豊富である。 まず、パレットの中でどの色が画像中で使われているか、ほぼリアルタイムに表示される「パレットカウンタ」という機能がある。 「グラデーションを作ったはいいけれど、どの色を使ったっけ……」というような場合に有効である。 また、色ごとにマスクを設定できるため、画像中のパーツごとマスクを掛けることも可能になっている。 また、256色のペイントソフト特有の、パレットの色番号を増加/減少させるペンを搭載しており、 上手くパレットを作っておけば、明るい色だけをまず塗って、このペン1本で陰を付けていくということも可能。 さらには「リミッタ」という機能があり色番号の移動限界を設定することもできる。

他にもドラッグしている間同じ色の上下、または左右を塗りつぶす「横塗り」「縦塗り」といった独特な機能もある。 その他、アニメーションの確認も出来る。簡易なものと、動作やウェイトを詳細に記述できるものがあり、連番での保存も可能。

画像

個人的に惜しいと思ったのはキーボード操作で描画ツールの変更が出来ない点。鉛筆と塗りつぶしを即座に切り替えられると最高だった。 「基本的に(かわいい)妖精がきらいである方」はソフトを使用できないという独特のライセンスが太字で記されているくらいなので、使用する際には注意されたい。

裏画面

レイヤー機能に近いものとして「裏画面」がある。トレース用として作られているようだ。 奥にある裏画面は半透明になるのだが、これがディザ処理で表示されるため非常にわかりやすい

作画例

仕様上D4キャラの制作についてはやや不得手な感があるが D0のキャラやエフェクト制作には十分

作者様のHPはhttp://www.interq.or.jp/www1/helohelo/elf/

ところでこのソフトの作者の方なのだが、……おっと誰か来たようだ。