ペイントソフトレビュー(1bitpaper)

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1bitpaper

shiden氏の製作したペイントソフト。

ペンタブレットの線画の練習用に特化した、軽量なソフトである。ペンタブレットがない環境でもマウスで描画可能。筆者はペンタブを持ってないので、マウスで扱った際の使用感に付いて述べる。

このソフトの特徴の1つはその名の通り1bit専用だという点だ。要するに使える色は2色しかなく、パレットウィンドウが存在しない。 2色というと一般的には白か黒の2色という認識をしがちであるが、2色であれば設定で好きな色を指定できる。 さて、もう一つの特徴は、殆どのショートカットキーが簡略化されている点だ。 通常ショートカットキーはCtrlやAltといったキーとの同時押しが多いが、 このソフトはコピーと貼り付けを除き、アルファベットのキーのみで事足りる。新規作成はN、元に戻すならZだ。 使っていて違和感があればカスタマイズ可能なので、Ctrlを押した形でのショートカットキーなどに変更することも出来る。

設定画面

設定画面

ペンの太さ、消しゴムの太さを指定できるが、設定画面での指定なので、どうやら描きながらペンサイズを変える、という芸当はあまり考慮されていない模様だ。 他と比較して強烈に光る点は、新規作成時に保存を促すダイアログが表示されず、 事前に設定したフォルダに勝手に保存されていく点である。 このため適当な絵を何枚もスピードに身を任せて描き続ける、ということが可能になっている。

ただ、MUGENでは透過色に1色使わなければならないため、主線をこのツールで描いてから後で彩色する用途には使うことはできるが、 このソフト単体でキャラのスプライトを作っていくという考え方で見ると、塗りつぶしツールはおろか円や四角形の描画ツールすら用意されていない、本当に線画のための環境であるためかなり無理があるだろう。また、拡大も2倍までが限度であるため高精度のドット絵を作るのも少々苦しいものがあるかも知れない。

作業風景

ちなみに設定で画面を半透明に出来るため、奥の画面が見える。ビューアーを別に起動してトレースを行うことが出来る。さらにはこのソフトを2つ同時起動してそれぞれをトレースし合ってスプライトを作ることなんかも出来る。こうすると比較的滑らかにアニメーションさせられるだろう。 保存ファイル名は自動的に保存日時になるため保存した順番通りに並べ替えが出来るし、新規作成と保存が兼ねられているので作業がスムーズである。

とにかくラフでも良いので枚数を稼ぐためには悪くないソフトだ。 実際作ってみると結構味のある絵になるので意外な伏兵となるかも知れない。ウィンドウサイズの変更にキャンバスの拡大率を反映して欲しいところ。

2011年12月16日時点での最新バージョンは1.4.4c 。 作者様のサイトはhttp://www.apple.cx/~tr26/。

作画例

数枚描いてアニメーションさせた例
(アニメーションGIFへの変換は別ソフトを使用している)

作画例(彩色)

別ソフトで彩色した例。